前回の記事→国内商品先物_TOCOM新システム_1

今回から何度かに分けてTOCOMの新システムと旧システムの変更点について書く。

 

TOCOM新システム

2016年9月20日よりTOCOMはOSEと同じシステム(J-GATE)での稼動が始まった。

これまでのシステムとの変更点があるのだが、取引所の説明などを見ても微妙なところもあるのでひとつずつ見て、思うところを書いてみる。

現在がっつりと国内商品先物市場で取引をおこなっているものは、新システム移行にともなって仕様書や変更点をきちんと調べているであろうが、TOCOMが出している資料は取引をおこなう上での方法や戦略を生み出すヒントでもあるのでしっかりと見ておいたほうが良いと私は思う。

それでは以下に今回のTOCOMシステムの変更点を抜き出して、それぞれ私がどう考えるのか。

※どう考えるのかを書くだけになっているかもしれないので、詳細な変更点はTOCOMのHPなどで確認した方が良いかもしれない。



1.取引時間等の変更

(1) 立会時間の変更

日中立会い9:00-15:15が8:45-15:15、夜間立会い16:30-4:00が16:30-5:30に変わっただけで、これに関してはたいした影響はないと個人的には思う。

そもそも夜間立会いなんて導入した段階で、国内の商品先物取引のおもしろさが激減している。

今回の時間の変更は誰得なのか...
中の人にとっても迷惑なだけにしか思えないが。

軽く約定値と時間を見てみたが、5:30までやってる人なんていない...



(2) 引板合わせの実施

これはちょっとおもしろいものを導入したと思う。

いままでは夜間と日中の寄板合わせだけだったが、今回の変更で日中の終わりと夜間の終わりに引板合わせができるようになっている。

まあ夜5:30の引け板合わせなど手を出すものはほとんどいないだろうが、日中の終わりは良いかもしれない。

この引板合わせでできること、考えられることはたくさんある。



(3) ノンキャンセルピリオドの導入

これは板合わせの際に、寄り付く前の1分間は注文の変更およびキャンセルができなくなるというもの。

これもとてもおもしろいことが考えられそうな変更だ。

変更前のここ最近の板合わせではもう全くいなくなっていただろうが、数年前はほぼ毎日といってよいほど、板合わせのときに悪いことをするやつがいたものだ。

散々TOCOMから怒られたり、罰金を科せられたりする会社もあり、ほぼそんな悪い奴らは淘汰されてしまったが、今回のノンキャンセルピリオドはそういった当時の悪い奴らの板合わせ時の手口をほぼほぼ不可能にするものである。

わたしにとってはその悪いことをする奴ら自体が収益源でもあったのでガンガン悪いことをしてくれてかまわなかったのだが、残念なことに年々減っていき、今回の変更でそんなやつらはほぼ壊滅するのだろう。

また新たな手口で板合わせで悪いことをするものがでてくるのかもしれないが、マーケットを無理やり歪めるその行為は結局それをやるものも誰かの養分になるだけなので、どんどんやればいいと思う。

しかしそもそも板がない、寄らないとか、人がいなくてどうしようもない状況なので、まずは今回の変更でどうなるのか見守るしかない感じではある。

板合わせの際、その板の中でなにがおこなわれているのか。

板の見た目からでも、数値からでもわかることはたくさんあり、その結果や答え自体が収益に繋がることもある。



(4) 新甫発会日の変更

「翌営業日の日中立会からの新甫発会に変更いたします。」

とTOCOMのHPには書いてあったが、これはたいした影響はないだろう。

私が商品先物を始めたばかりのころは、新甫って1ヶ月のうちで一番動く日でとても楽しみな日だったのだが、時間の経過とともにいつしか新甫は一番動かない日といっても良いほどひどくなってきていたのだが。

そんな新甫が夜間はじまりから、日中に変わるとどうなるか。

国内の商品先物は限月間のサヤ取りをするしないにかかわらず、限月間のスプレッドについてはしっかりと把握しておく必要がある。

それは原市場の板自体が限月間スプレッドの板(SCO)の影響を大きく受けるからである。

これまでは夜間の板寄せでのスカスカの状態での新甫であり、その後SCOの板が夜間立会い中にある程度作られ、翌営業日の日中立会い時に実質的な新甫がはじまるといった感じだった...

というか、私の記憶の中では当時の新甫ってそもそも日中立会だったような気がするのだが、おそらくそれは記憶違いだとしても、それくらいこれまでの夜間立会からはじまる新甫の存在感がなかったのだろう。

日中立会いへ変更することによって、これまで一応夜間で板のベースができていたところが日中の比較的ボリュームがある環境でいきなり板ができるということは、ちょっとなにかが起こる期待はある。

後述するSCOの板の寄板合わせも絡めて考えると、考えられそうなことは増えるだろう。



(5) ミニ取引の取引最終日の変更

この変更は個人的には関係ないので気にしていない。
ミニは板にしても、コスト的な問題としても、やる意味はないと思っているのでさわったことはない。

ミニがらみでの取引を最大限生かすためには、コストが往復で数十円とかの世界でなければ厳しい気もするので、ミニのことは全く感知していない。

アウトライトでスイングしたりする場合はこの限りではないが、私はアウトライトポジションの持ち越しは事故が起こらない限りはしないので、アウトライトで取引最終日まで持ち続けるような人にとっては、少し影響のある変更なのだろう。



(6) 大納会の夜間立会の実施

今年は31日の朝まで。

海外がらみの要望があっての変更なのだろうが...

中の人にとっては残念な変更に思える。

大納会の日って一年のうちでもっともひどい日だったと記憶している。

というか去年の大納会もやっていたのだが、とにかく誰もがやる気のない日である。

職業人として商品先物をやっている人は、とりあえず会社にいなければいなかったりすることもあるだろう。

思いっきり盛り上がるのならまだしも、ただ取引所がやっているからという理由だけで、つまらない相場を眺めながら今年が終わるとか、個人的にはちょっと嫌である。



ここまでで、

個人的には引板合わせとノンキャンセルピリオドに注目している。
この変更によって、また悪いやつや変なやつなど相場をおもしろくしてくれる人が増えてくれるとしっかりと商品先物をやる気になるのだが...

まだ新システム移行から1ヶ月しかたっていないので、今後どうなるか見守っていくしかない。



次回からは以下の変更点について、進めていく。

2.約定ルール等の変更
(1) 板合わせにおける約定値段決定方法の一部変更
(2) 即時約定可能値幅(DCB)の導入
(3) 帳入値段算出方法の変更

3.注文等の変更
(1) 注文種類の変更
(2) スタンダードコンビネーション注文(SCO)の変更
(3) 引板合わせ時を執行条件とする引成注文及び引指注文の発注が可能となる引け条件付き注文を導入


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