お役所がおこなった商品先物業界への調査資料を見つけた。
さすがにそのままコピペするのは問題がありそうなので、少し情報を追加した上でまとめてみた。

以下のものは、投資の世界における現実をあらわしている。

H27futures
 
 まず目立つのは口座数全体の67%が休眠状態であること。
これはひどい。
ホントに人がいない。


参照した資料に新規口座数が5000近くあり、反対に閉じられる口座数も4000後半近くとなり、純増で600くらいはあると書いてあったが、 もはや新規の人口を増やしたところで何の意味もない状態である。


次に稼動している全体の3割ほどの口座の中での最終的に手数料も含めて年間利益となっている者の割合。

25.6%しかいない。

しかもその人たちの利益を平均すると年間55万円となっている。

上記の表の調査対象は一般委託者であり、個人投資家と呼ばれる方々でもある。

ちなみに自己売買を行っている商品先物取引会社でも、一部の会社ではその中のディーラーの玉が自己売買玉ではなく、この一般委託者の中に含まれていることもあるので、一概にこの結果が一般の投資家だけのものとは言えない。 

さらに海外玉も当然この中に含まれているので、いわゆる日本の個人投資家による結果のみをあらわしているものではないと思われる。


ただ、対面取引における結果はかなりリアルなものだろう。

そこには個人投資家と呼ばれるものしかいないだろうし。

そしてその結果は、利益者の割合が21%で年間平均利益80,000円となっている。
一方、損失者は79%で年間平均損失3,910,000円である。

電子取引においては対面よりは良い結果となってはいるが、この結果は厳密には正しくない。

個人的にはこの結果は、海外に流れたお金や逆に海外から流れてきたお金、ぶつかったまま戻ってこない玉とか、その他いろいろ、TOCOMのみの情報だけではわからないものを無視して出した結果のように思う。 

なので、電子取引に関しては、この表よりももっと悪い結果を想定すべきである。


さて、ここでいろいろと疑問が生まれる。

そこらへんにたくさん転がっている商品先物取引における助言等を生業とする、いわゆる先生的な人たちはどこにいるのだろうか。

当然、今回の結果の元となる一般委託者のなかにいなければならない。

自分で相場を張らない先生もたくさんいるだろうが、自分でやってできないものを他人にどうやって教えるのか。

ざっくりとそういうサイトを見たりしているが、本当にそういうサイトの情報が正しいのであれば、今回提示してみたガチでお役所が調査した結果はこんなことにはならない。

もはや現存する商品先物取引における投資関連のサイトやブログの情報およびセミナーや個人的な助言業をおこなう者の存在などはすべて無意味だといっても過言ではない結果を出してくれている。

最近見たサイトでは、システムトレード的なもので、1枚あたりの損益を出していたが...
もうこの時点で不思議がいっぱいだ。

商品先物でシステムトレード?そもそもシステムトレードって...
たしかに商品は一枚、二枚と数えはするけど、一枚あたりこれだけとれますってどういうことだろう...

と、突っ込みどころがたくさんあるものだったが、国内の商品先物取引において、一枚あたりこれだけとれる、そしてそれを二枚にすれば倍になり、10枚にしたら10倍となるとか、そんなものじゃない。

そんな考えを持っている者は国内の商品先物市場に参加していない可能性が高い。
デモ以下のペーパー取引の後付感が漂っている。

テクニカル、ファンダメンタル等手法の如何にかかわらず、現在の国内商品先物市場ではたとえ受ける側として参加したとしても、そんなに多くの枚数は張れない。

たくさん枚数をとれる状態というのは、思い切り逆張り、つまり向かってくる玉に真っ向から突っ込んでいくことで、当然そんなことをしたらただぶっ飛ばされて終わりである。


取引結果を出しているもので、それがリアルかデモか判別する方法は簡単である。

実際に受託会社が出してくれる照会画面を見るのが一番だが、そうでなくともいつどこでどんな状況で何枚とっての結果なのか聞いて裏づけをとれば良い。他にも判断材料はたくさんあるし、仮に商品先物等の投資や投機において、人から何かを教わろうとする必要があるのであれば、やはり執拗にその対象を調べ上げる必要がある。

なんかシグナルがどうのこうの言っているものとかも多いが、そこまでいくともはや正気の沙汰とは思えない。
どのようなものにしろ、単純に日記として履歴をだしたりするものであればどんな提示の仕方でも問題はないが、会員を募ってクローズドな環境で金銭をうけてのものである場合は非常に問題ありだ。


以前からこのブログでは上記のようなものや者をディスりまくっているが、私自身なにかしらの被害をこうむったわけでもなく、そのような者達とのかかわりも全くない。

しかし、 私が国内の商品先物市場で今後もディーリングを行っていくことを考えると、これまでもこれからのも含めて取引参加者を減らすようなくだらない行為をされるのは非常に迷惑なので、そのようなものが存在する限りいろいろとディスっていくことになるだろう。



最後に、今回提示したお役所の調査結果は国内商品先物市場におけるものではあるが、証券市場においてもFX市場においても他の投資商品全般が同じようなことになっているだろう。

まともな機関のある程度しっかりとした調査結果を数値で認識することで現実的な部分が見えてくる。

それを踏まえたうえでなにをすべきかを考えていく方が建設的かと私は思うが。


みんながわかりやすくテクニカルを選択し、7割が負ける。
生き残った3割でも微益。

この事実だけでも、人に何かを教えることを業としている者の能力のなさ、というよりもむしろ詐欺的要素の濃いグレーな存在だということが明白となるだろう。


すべてがそのような悪い者だとは言わないが、こと国内の商品先物市場においては他人に勝てる方法を教えることはとても難しい。

そもそもがひとり用だったりもするからである。

わたしにもこれをやったら確実にこれくらいはとれるといった方法をいくつか持っているが、それは完全にわたしひとりしかできないことである。

だからこその勝てる方法なのである。

仮にその手の方法を誰かに教えるとしても、 数万や数十万とかよくある商材や高額セミナー程度の価格で出すことも、出てくることも絶対にない。


ゆえに、本気でこの世界で生き残るためには、誰の力も借りずにひとりでなんとかするしかない。


テクニカル、ファンダメンタル、サヤ取り、アービトラージ、システムトレード、自動売買等々、なにやらやたらと取引の方法や種類がいろいろとあるように思えるし、それぞれにその専門家みたいな者もいたりもするが、本質はただ買ったものは売り、売ったものは買うだけのことである。

その辺にいるあやしい自称専門家的な者に無駄にお金を払うより、自分の頭だけで考えた結果をマーケットにぶつけてお金を落としてきた方がまだ有意義なこととなる。


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