更新もまばらで特にアクセスが上がるような措置もとっていないため、ほとんどこのブログを目にする人はいないだろうが、その数少ない読者の方は自身が取扱う投資商品について、取引に際してどのような取組をおこなっているのだろうか。

取扱う商品(証券の各銘柄、FXの各通貨、商品先物の各商品等)の概要について知ることは当然として、取引の方法としての分析等も行うことが一般的なことだと思う。

取引を実行するためのツールについての考察を上記の一般的な事柄と同列においている人はどれくらいいるのだろうか。

取引ツールの見てくれや操作性等の表面的なことは大抵の人は意識していることだろう。
しかし、それ以上のこと、例えばすべての投資対象の各商品に該当することで、使用しているもしくは使用予定のツールにて発注ボタンを押した際の動作(押してからブローカー経由で取引所等へ注文が登録され、そのリプライが自身の端末へ返ってくる流れ等)について、真剣に考えたりすることはほとんどないのではないだろうか。

また、証券市場および商品先物市場等、取引所がある市場においては、取引参加者の中に確実にプロと呼ばれる者(プロップ等業者メインではあるが、その業者から落ちてきた個人も含む)が存在する。
そして彼らが使っている取引ツールについても考えたことがある人もしくはそれを考慮に入れて取引を行っている人はどれほどいるのだろうか。


投資について、とくにツールについて調べたり、そういう情報をまとめたサイト等を見ると、今の時代、業者等のプロが使用する取引端末と個人が使用するツールにたいした差がないような情報がちらほら目に付くが、実際のところどうなのか。

またブローカーが提供するツールそのもの(かなりの割合で無料で提供されているもの、無料条件付きのものも含む)がそのブローカー(またはそのブローカーの裏側にいるもの)にとってどのような意味を持つのか、またそれを提供することのメリットはなんなのか、考えてみる必要があると私は思う。

結論から先に述べると、業者が提供するツール(特に無料のもの)と、いわゆるプロが使用している取引端末の間には信じられないほどの差がある。

それ以前に、大抵の業者が提供する無料ツールには時代錯誤と言うべきか、ただの嫌がらせとしか思えないような機能等がいまだに残っているところすらある。

プロが使用するものと個人ツールの差については次回(があれば)説明するとして、ざっくりと時代錯誤なツールの一部について述べると、たとえばOTCのFX業者のなかではFIFOの選択ができないようなところである。
新規注文と決済注文を分けているところ、スピード注文的なものは存在するが、それは新規注文のみで決済は別途行う必要がある(そのままスピード注文上で反対売買をすると自動的に両建てになる)ようなところ等、そういうツールそういったことが当たり前に思っている人はたしかにたくさんいるのだろうが、私からしたらそれはとんでもなく悪質な行為と捉えてしまう。
これはOTCのFXだけでなく、証券や商品先物のブローカーについても言えることである。
少し乱暴な言い方をすると、新規と決済の違いなんてクライアント側で処理する問題ではない。
技術的に取引サーバ等業者側の端末でそんなことは処理できるはずで、そこをあえてクライアント側で選ばせることには少なからず業者側のなにかしらの意図がある。

現物等で実際に受け渡しがあるものでない限り、買ったものは売り、売ったものは買うしかない。
選択肢は常に反対売買しかないのであれば、新規と決済の区別など必要はない。

この考え方が”???”となる人はけっこういるかと思う。

長期と中期、短期など表向きには投資対象の取引期間について、区別を行ってしまっているものや、同一の投資対象の分割したポジションの損益について、利益が出ているものと損失が出ているものを区別して捉えているものなど、保有するポジションにたいして、個々に区別を行うことが当然のようになってしまっているような人は新規、決済をわけることが必要なこと、正しいことと思っているかもしれない。

そのように考える人は、短期と中期のポジションを持っているとして、中期のポジションを残しつつ、短期の取引を行いたい場合、中期ポジションはホールド(決済対象から外して)して、短期のポジションを選択決済したいのだと思う。

これを実現させるためには、新規と決済を明確に区別し、決済については時系列を無視できる必要もある。

しかし、はたしてこの新規決済の区別、短期中期等の取引期間や損益別に決済を区別することに意味はあるのだろうか。

たとえば、短期と中期ポジションを持っている(と思っている)ときに、ツールとしての機能として中期ポジションをホールドして短期売買を繰り返した結果と、同じく2つのポジションをとるが新規決済区別せずFIFOにて、その半分を短期で回転させた結果は全く同じものである。(これはスワップなどの間接的な損益の結果も含めて全く同じということである。)

ここで明確に区別をおこなっているものとしては、上記の例での中期ポジションに対して、時系列順にFIFOで落としてしまうと損益等保有ポジションの状況がわからなくなる等の言い訳がでるのではないか。

損益を区別するものは、証拠金の関係等で利益が出ているものから落としていったり、どっかで見たアホみたいな説明を鵜呑みにして、損失が出ているものから落として、利益が出ているものはそのまま伸ばす等の言い訳が往々にしてでるのではないだろうか。

両建てをするものも同様である。

両建ては...と説明するのも面倒なのではしょるが。


とにかく、私にとってはということではなく、上記で説明した新規決済の区別、はしょったが両建てについても、これがというかこういった機能を実装している、またはそれしかできないようなツールを提供する業者には何らかの意図があってそれを行っているということは気にした方が良いかと思う。


私は人に教える立場にもなければ、なにかを個別に教えていく気もないが、投資や投機をしていく上で、これから学んでいく人、安定して勝てない人、自称勝っている人(金銭的見返りを目的として投資や投機の方法等を教える人)等、トレーディングやディーリングに携わる人の視点がずれているような気がする。

見方を変えれば、大多数の人が投資や投機そのものに参加しているというよりもむしろ、投資や投機の教育分野(現実的にはまともなものがあるとは思えないが)の部分的要素になっている、またはその分野を成立させるための養分になっているだけとも言える。


投資や投機に興味を持つ

とりあえず本を読んでみる

たいてい投資はテクニカルだとなる

それ関連のことをネットで検索する/実際に本やネットで学んだことをデモレベルでやってみる

ネット、ブログ等でそれに詳しいっぽい人を見つける

なにやら実績もあるし教えてもくれるらしい/教材なんかも販売してる

信者になる/全く結果が出ずに早々に撤退する


だいたいこんな流れだろうか。

早い人では学生のころから、遅くとも社会人になって金銭的な現実を目の当たりにするようなときから、一定数が投資や投機に興味を持ち、上記の流れに乗っていく。


上記の流れに乗ったからといって勝てないということではない。

そのうちの一定数は勝てるようになる人がでてくるのは間違いない。

だからこそ、あやしい投資教育分野が成り立っている。


しかし、その一定数の勝てるようになる人とは、上記の流れがあったからそうなったわけではない。
なにをやったって、そうなった可能性があったと考える方が良い人たちである。 


以前、どこかの記事で書いたことだが、私が投資や投機の世界に入ったころは今みたいにネット上に投資や投機の方法に関する情報は本気であやしいだろこれというもの以外ほぼなかった。

当時たしかにメディア等にでるようなレベルの投資で成功した(と思われる)人たちは何人か存在していたが、そういった人たちでさえ誰かに何かを教えることをしていた人はいなかったはず(単にメディアが捏造した架空の人物だったからかもしれないが)。

それに当時と今を比較しても、取引ルール、システム、参加者等いろんなことが大きく変わっており、今は当時と比較する限りでは全体的になにをするにも難しい状況であるはずである。

それにもかかわらず、投資や投機で成功している人が増殖しているというのはとても不思議なことではないだろうか。

また、前述するとおり、今と比べて当時はいろんな意味で稼ぐこと自体は簡単な状況にいたものも多かった。どの投資対象においても2007~2009あたりを境に、そういった環境にいたものの大部分は全く稼ぐことができなくなり、その代わりに過去の実績(現在は無能)をひっさげて行っているのが、上記の投資や投機の教育なのである。


過去の実績で教える者と嘘の実績で教える者にほとんど違いはない。

また最近よく目にするもので、無料で投資や投機の方法を教えます。
結果が出た場合のみ授業料的なものをいただきます。

みたいなものがバイナリーとかFXとかであるのだが、 これって一昔前に流行ったパチンコ屋の打ち子の勧誘(詐欺の方の)と同じなのでは...

と、見渡す限りろくなものがない。


知り合いにもきちんと現在において実績を残し続けている人はたくさんいるし、プロップ等で会社自体が実績のあるところでも、今回の例で言うところの投資や投機の教育に手を出すものやところはない。(検索すると、一部プロップを名乗って投資の方法等を教えているところがあるが、私が見る限りではその手のところは実際の運用では儲かっていない可能性が非常に高い)

それはなぜかということよりも、その事実からして、今そこらへんに溢れている投資や投機について金銭を対価として方法等を教える人や会社はいったい何なのかということを考えてみてもよいのではないかと思う。


ただでさえ、実戦においてコストもかかるしマイナスも出すのに、全くといって良いほど無意味な現存する投資や投機の教育にお金を落とす必要はない。



取引所等のルールや取引ツールの使い方を覚え、書籍等で投資対象の基本事項を学び、あとは実戦において試行錯誤する。

それでダメなら言い方は悪いが向いていないし、そう言われても諦めきれない場合でも他者に頼るべきではなく、自身で問題を解決するしかない。

教えてくれる存在や相談できる相手がいることそのものは安心感であったり、何かしらの期待があったりで、そういう見方をすれば全く無意味なものではないのかもしれない。
しかし自分自身がなんで投資や投機をやっているのかを考えた場合、投資教育ビジネスの一端を担うためなのか、単純で当然の理由としてのお金を稼ぐためなのか、答えは明白なのではないだろうか。


私が知らないだけで、とてつもなくまともなところがあるのかもしれないが、私の感性では現在目に付くようなところにまともなものがあるとは思えない。

もしそのようなものが実際に存在するのであれば、訂正して謝罪するので教えてほしいくらいだ。


この手の記事を書くと、毎回変なクレームのようなものが一言で届くのだが、???ってなるだけなので、少なくとも何者で何に対しての苦情であるのかくらいは書いていただきたい。